ロイヤルコペンハーゲン フローラダニカ カップ&ソーサー

フローラ・ダニカ」は、デンマークの野生植物を精緻に描き出したロイヤルコペンハーゲンの代表的なシリーズです。その歴史は、18世紀後半にまで遡ります。
誕生の背景
18世紀後半、デンマークは科学と芸術が花開く時代を迎えていました。その中で、デンマークの自然を科学的に研究し、その成果を美しい絵画で記録しようという動きが生まれました。この流れの中で、「フローラ・ダニカ」プロジェクトがスタートしました。
ロシアとの繋がり
「フローラ・ダニカ」が誕生した背景には、ロシアとの深い繋がりがあります。当時のロシアの女帝エカテリーナ2世は、ヨーロッパの文化に大変関心があり、デンマークの自然科学にも大きな関心を寄せていました。このエカテリーナ2世の要望に応える形で、「フローラ・ダニカ」の制作が始まったのです。
長きにわたる制作
「フローラ・ダニカ」は、単なる図鑑ではなく、芸術作品としての側面も強く持っていました。そのため、一つ一つの植物が非常に丁寧に描かれ、その制作には長い年月を要しました。結局、このプロジェクトは100年以上にわたって続けられ、完成したのは19世紀後半のことでした。
ロイヤルコペンハーゲンとの出会い
「フローラ・ダニカ」で描かれた美しい植物画は、そのままロイヤルコペンハーゲンの食器のデザインに採用されました。その繊細な絵柄は、人々の心を捉え、たちまち人気シリーズとなりました。
現代におけるフローラ・ダニカ
今日、フローラ・ダニカは、その希少性と芸術的な価値から、非常に高価なコレクションアイテムとして扱われています。また、現代においても、その美しいデザインは多くの人々に愛され、様々な形で現代に受け継がれています。